ExnessはEA(自動売買)を24時間稼働させるためのVPS(仮想専用サーバー)を無料で提供しています。条件は「全口座残高1,000ドル以上」または「残高500〜999ドル+直近30日間の取引量50万ドル以上」のいずれか。
筆者もExnessの無料VPSでGold Z EAを常時稼働させています。この記事では、VPSの利用条件・申請方法・接続設定・EA稼働までの手順を解説します。
VPSとは?なぜEA運用に必要なのか
VPSはインターネット上にある「仮想のパソコン」。自分のPCの電源を切っても、VPS上のMT4/MT5は24時間365日稼働し続けます。
VPSを使うメリット
- 24時間EA稼働:自宅PCを切ってもEAが止まらない
- 安定した通信環境:停電・Wi-Fi切断の影響を受けない
- 低遅延:Exnessの取引サーバーに近いデータセンター(ロンドン)に設置
- 電気代の節約:PCを24時間つけっぱなしにする必要がない
EA運用を本格的にやるなら、VPSは必須レベル。Exnessならその費用が無料です。
無料VPSの利用条件
| 条件 | 詳細 |
|---|---|
| 条件A(残高のみ) | 全口座の合計残高が1,000ドル以上 |
| 条件B(残高+取引量) | 全口座の合計残高が500〜999ドル + 直近30日間の総取引量が500,000ドル以上(約5ロット相当) |
いずれか1つを満たせばOK。複数口座を持っている場合は、全口座の残高合計で判定されます。
条件を満たしているかどうかは、パーソナルエリアの「設定」→「仮想専用サーバー」で確認できます。
維持条件に注意
- 14日間取引がないとVPS停止の通知が届き、その後2日以内に取引がないとVPSが停止される
- VPS停止後に再度利用する場合は、条件を満たした上で再申請が必要
- 長期でEAを止める場合でも、0.01ロットでも定期的にポジションを持っておくと安全
VPSのスペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| OS | Windows Server 2019(64bit) |
| CPU | 1コア(Intel Xeon E5-2670 v2 2.60GHz) |
| メモリ | 2GB |
| ストレージ | HDD 50GB |
| データセンター | ロンドン(Exness取引サーバーに近接) |
| 稼働率 | 99.9%以上 |
| MT4/MT5 | プリインストール済み |
| 1アカウントあたり | VPSは1つまで |
メモリ2GBならMT4を2〜3個、EA10〜20個程度の稼働が目安。軽めのEAなら3本程度を同時稼働可能。
複数EAを本格稼働させる場合は、スペック不足になる可能性があるため、有料VPS(月額3,000円程度)の利用も検討してください。
VPSの申請手順
ステップ1:条件を満たす
全口座残高1,000ドル以上になるよう入金。または500ドル以上入金+5ロット以上の取引実績を作る。
ステップ2:パーソナルエリアから申請
パーソナルエリアにログイン→「設定」→「仮想専用サーバー」→VPS申請。
申請時にモニタリング口座を選択します。モニタリング口座は、VPSの利用条件(取引継続)を監視される口座で、100ドル以上の残高が必要です。
ステップ3:VPSの発行を待つ
申請後、通常数時間〜1営業日でVPSが発行されます。メールでユーザー名・パスワード・サーバーアドレスが届きます。
MT4の使い方がまだわからない方は先にこちらを確認してください。
関連記事:Exness MT4の使い方完全ガイド|ダウンロードから取引まで
VPSへの接続方法
Windows PCから接続
- Windowsの「リモートデスクトップ接続」を開く(検索バーで「リモート」と入力)
- コンピューター欄にVPSのサーバーアドレスを入力
- 「接続」をクリック
- ユーザー名とパスワードを入力
- VPSのWindowsデスクトップが表示される
EAファイルをVPSに転送する方法
リモートデスクトップ接続時に、事前にローカルドライブを共有設定しておくと便利です。
- リモートデスクトップの接続画面で「オプションの表示」を展開
- 「ローカルリソース」タブ →「詳細」をクリック
- 「ドライブ」の中からEAが保存されているドライブにチェック
- 接続後、VPS上の「コンピューター」からローカルドライブにアクセス可能
または、自分のPCでEAファイルを「コピー」→ VPS上で「貼り付け」でも転送できます。
Mac / スマホから接続
「Microsoft Remote Desktop」アプリ(iOS / Android / Mac対応)をインストールし、サーバーアドレス・ユーザー名・パスワードを入力して接続。基本的な操作はWindows版と同じです。
VPS上でEAを稼働させる手順
VPSにはExnessのMT4/MT5がプリインストールされています。
- VPS上のMT4を起動
- 口座番号・パスワード・サーバー名でログイン
- EAファイル(.ex4)をExpertsフォルダにコピー
- MT4を再起動(またはナビゲーターで「更新」)
- EAをチャートにドラッグ&ドロップ →「自動売買を許可する」にチェック
- ツールバーの「自動売買」ボタンが緑色になればEA稼働開始
EA設定の詳しい手順は以下の記事で解説しています。
関連記事:Exness MT4でEAを動かす方法|自動売買の設定手順を完全解説
VPS運用の注意点
定期的に再起動する
VPSを長期間稼働し続けるとメモリが圧迫され、EAの動作が重くなります。土日(市場クローズ中)に再起動するのがベスト。再起動中はEAの注文処理ができなくなるため、ポジション保有中の再起動は避けてください。
モニタリング口座の取引を継続する
14日間取引がないとVPSが停止されます。EA稼働中なら自動で取引が発生するため問題ありませんが、EA停止中はモニタリング口座で手動取引(最小ロットでOK)を入れておきましょう。
VPSのセキュリティ設定
VPSのブラウザはセキュリティが厳しく設定されており、EAのダウンロードがブロックされることがあります。自分のPCでEAをダウンロード→コピー&ペーストでVPSに転送するのが確実です。
他社VPSとの比較
| 項目 | Exness無料VPS | XM無料VPS | 有料VPS(相場) |
|---|---|---|---|
| 月額費用 | 無料 | 無料(条件あり) | 2,000〜3,000円 |
| メモリ | 2GB | 1.5GB | 2〜8GB |
| ストレージ | 50GB HDD | 20GB | 50〜100GB SSD |
| 条件 | 残高1,000ドル or 500ドル+5Lot | 残高5,000ドル+5Lot | なし |
| MT4プリインストール | ○ | ○ | ×(自分でインストール) |
Exnessは条件のハードルが低く(XMの5分の1の残高で利用可能)、スペックもXMより上。無料VPSとしてはコスパ最強です。
よくある質問
Q. VPSは1アカウントに何個まで? 1つまで。ただし1つのVPSで全口座の取引が可能。
Q. VPSでMT5は使える? はい。MT4・MT5どちらもプリインストールされています。
Q. 申請したのに承認されない 条件を満たしていない可能性があります。残高と取引量を確認してください。条件を満たしているのに承認されない場合はExnessサポートに問い合わせてください。
Q. VPSが遅い・重い サーバー負荷が高い可能性があります。稼働中のEA数を減らす、ログ出力量を調整する、土日に再起動するなどで改善できます。改善しない場合は有料VPSの検討も。
まとめ
ExnessのVPSは条件を満たせば完全無料。残高1,000ドルで条件クリア、MT4/MT5プリインストール済み、ロンドンのデータセンターで低遅延。EA運用のコストを最小限に抑えたいトレーダーにとって最適な環境です。


















